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絵本 読み聞かせ おすすめ 【なつのいちにち】 過ぎゆく夏に思いをはせる。



なつのいちにち


ぼくは子どものころ

夏休みに

よく家族旅行へ連れて

行ってもらいました。

それは今から3、40年前もまえ

5人乗りのセダン車に

家族5人

キュウキュウになって

出かけるのですが

この旅行がぼくには

このうえなく楽しみで

出発の日をゆびおり数え

心ときめかしていました。



そうはいっても旅行で

なにか特別見てみたいものが

あるとかではなく

どうということのない

お土産屋でキーホルダーを物色したり

宿でテレビを見たりすることが

なにより楽しみでした。


移動の車中では

もちろん今のように

ゲームもスマホもない時代ですから

ずっと外の変わりゆく景色をみて

地形や植生の変化、

地域の特徴等の観察など・・・

いえそんなことはできるはずもなく

ただいつもとは違う風景に

やや気持ちを高ぶらせて

見入っていたのでした。


それでも小学校の高学年になると

社会科の地図帳を持っていき

いま車が走っているところを

地図で追いながら

いっしょに外の景色を眺め

ときどき運転する父親に

道を教えてあげて

喜ばれるのがうれしかったのでした。


そんな思い出をむねに

おとなになったぼくは

自分も家族ができたら

家族旅行へ行きたいと

ひとつの夢として

思うようになりました。


そして結婚し子どもが生まれ

子どもの成長に合わせ

じわじわと

遠くに足を延ばすようになり

一番遠くは九州まで行きました。



旅行では

子どもたちは車中でゲームに

夢中で

ろくに外の風景も見ることなく

自由研究だと言って

旅行中食べた

アイスの数や銘柄を

記録したりしていました。


そして帰宅後に

旅行のはなしになった時は

ホテルでカステラをたべながら見た

「月曜から夜更かし」が

一番楽しかったとか、

車の中で

スーパーで買った

おべんとうがおいしかったとか

少々ズッコケ気味の

思い出をむねに

しまっている子どもたち。


ですが

あの楽しかった旅行から

もうだいぶ月日が経ちました。

子どもたちは一つ一つのことは

もう忘れてしまったかもしれないけど

ここではない

あの夏の暑さの中にある

かすかな面影のように

心に残っているものが

あると思います。


それがまたいつか

おとなになった時

ここではないどこかへ

思いをはせる

きっかけになってくれれば

いいなと思います。


ここ数年は

子どもたちも部活動等で

忙しくしていたのですが

この夏は

やっと時間ができそうなので

久しぶりに旅行に行きたいなと

考えていましたが

この状況ではと

そうそうにあきらめました。


そんなとき

いつかの旅行先で買った

絵本をひらきました。


なつのいちにち


圧倒的な夏の風景に

こんなに由緒正しくはないけど

ぼくのいつかの夏をかさね合わせました。


なつのいちにち (2)













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