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だれかにあったはずなんだ

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少し前
家族で山へキャンプに行きました。

夜になると
キャンプ場の近くにある天文台へと星を見に行きました。

天文台は結構な人出があり
しかもこのあたりでは
デートスポットであるらしくカップル率が高いようです。

山の頂上にある天文台まで
木道の山道を少し登らなくてはなりません。
その入り口には「クマ出没注意」の看板。

そして山道を登って行くと途中に
鐘がつり下げてあり
クマよけに鳴らして下さいとのこと。

それをカップルたちは
観光地の恋人岬や恋人の丘なんていう名前の場所に
ある願いの叶う鐘のように仲良く鳴らして
登っていきます。

僕たちはハンドベルを貸しもらい
お遊戯会のようにシャンシャンならしながら
登っていきます。

運よく熊に出会うこともなく
頂上の立派な天文台につくと
さっそく天体観測ドームへあがり
大きな天体観測望遠鏡を覗かせてもらう列に並びます。

そこにもカップルがたくさんいて
寒さも手伝いいつも以上に密着気味です。

そんなカップルの会話が
聞くともなしに耳に入ってきました。


男 「星っていうのは今この時間、同じ星をたくさんの人が
色々なところで見てるんだよな~」
女 「も~よしお(仮名)、なにロマンチックなこと言ってるのよ~」

それを聞いてしまったおっさん(ぼく)は
「それじゃーテレビと一緒じゃん」とわずかに毒づき
『だれかにあったはずなんだ』という絵本を思い出していました。

この絵本は

やまでうさぎさんが誰かと待ち合わせをしているけど
待ちぼうけ。
しかも待ち合わせの相手は誰だか分かりません。

でもやがて夜になり
星が輝きだし夜空を見上げると
相変わらず誰も来ないけど
なんだかやさしい気持ちになり
誰かに会えた気持ちになりました。

というお話。

だから
星はどっちかというと
昔の人も同じものを見ていたんだなと
そっちのほうが感慨深いんですけど。

とおっさんが遠い遠い昔に思いを馳せている間にも
後ろのカップルは今でしょう!とばかりに
楽しんでいるご様子。

やがて望遠鏡をのぞく順番がやってきて
覗いてみるとそれは星ではなくあれ月でした・・・

うさぎさんがいるかなと思って探したけど
居なかったのでさっさと後ろのカップルへ交代。


そろそろ夜も更けて来て
一段と冷え込んできたので
子どもが風邪でも引いたら大変と帰ることに。

帰りの山道の途中で先ほどのカップルのすばらしい未来を祈りながら
鐘を鳴らして少々急ぎ足で山道を下りました。

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