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おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん

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「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」を
ひいひい言いながら子どもと読みました。

息も絶え絶えになりながら優に1万年を超えおじいちゃんが猿になってしまうほどの彼方に到着したとき
僕は「あっ土器捨てちゃった」と大変なことを仕でかしてしまった思うと同時に
「あ~やっちゃったよ」と後悔を色濃く滲ませ
布団に倒れ込みしばらく起き上がれなくなってしまいました。

そんな父親の意味不明の行動を横で聞いていた子どもたちは
「どうしたの?」と少々引き気味なりつつ不思議がっているので訳を話します。

「パパが子どもの頃、じいじの田舎の裏山でよく土器掘りを
やってたくさんの縄文土器を見つけたんだよ」

「それを家に持って帰ってきてずっと押し入れにしまっていたけど
いつだったか全部捨てちゃったんだよね」

「もしかしてそれって、パパとか君たちの”ひいひいひい・・・じいちゃんが使っていた
土器だったかもしれなかったんじゃない」

と悔しさを滲ませ子どもたちに話しました。

そうすると最近学校で歴史を勉強し始めた長女はもちろん
歴史の事は知らない二女もこのひいひい言ってるすばらしい絵本のおかげで
すぐに事態を飲み込むと同時にことの重大さに気づき

「パパ、なんてことをしてくれたの!」
と二人して少々目を吊り上げています。

そして「まだ押し入れにあるんじゃない」
「今度行ったときに見つけてみようよ」と土器に執念を燃やし必死です。

しかしすべての事情を知る僕は「もう・・・ないんだ・・・」
「あの土器があればどんなによかったか」とさらにうなだれるのでした。

もちろんそれがひいひいひい・・・じいちゃんが使っていた可能性なんて
ないのかも知りませんが、もう一度そんな気持ちを抱きながら
土器を触って見たかったなと思いました。

あとはなんかスマホと一緒に並べてみたかったなとか、
飛行機に乗ることがあったらポケットに忍ばせて行きたかったなとか
土器と一緒にしたかったしょうもないことが次々に浮かんできます。

こんな風に土器が恋しくなって仕方なくなってしまったので
「やっぱりもう一度実家の押し入れを探してみよう」と
何とか気持ちを落ち着かせようとしているところです。

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