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絵本 よみきかせ おすすめ 今尾恵介 【地図帳の深読み】 ほんとうの地図好きになりたい。



地図帳の深読み

ぼくはむかしから地図が好きで

地図帳を眺めて

ここではないどこかへと

空想をむさぼっていました。


でも地図好きとはいえ

なにかを深読みできるわけではなく

遠くの地名とかを

ただただ眺めているだけでした。


そんなふうに地図は好きだけど

なにをどうしていいかわかならい

すこし悶々としたような

思いを抱いて

ぼくは

ここまで生きてきました。


でもこの帝国書院の

緑がちな地図の

なつかしさに誘われて

手に取ってみると

そこには地図帳の楽しみ方が

もりだくさんのてんこもり。

「こんなふうに地図をみて楽しむのね」と

地図に書かれた地名の向こうへ

すっと

ぼくをつれって行ってくれました。


中国地方の地図をよくよく見れば

たしかに江の川は

広島湾からすぐ近くなのに

そちらにはいかず

中国山地を超えて

日本海へ注ぎ込んでいる。

これは

「中国山地の隆起量を

江の川の浸食量が凌駕した結果だ」

と作者の今尾恵介さんが教えてくれます。

そんな江の川の

目の前の誘惑に負けず

日本海を目指した健闘に

ぼくはこころから

拍手を送りたくなります。



さらに四国の高知

四万十川は源流から流れ出て

太平洋直前6.7Km付近の

窪川で山が立ちはだかり

突破できず

太平洋を目の前にして

やむなく西へ

向かうしかなかったそうです。


たしかに地図をよく見れば

海を目前にしてなぜだ!

と思うと同時に

なるほどこんなふうに

地図を見れば心ときめく

ことができるのかと

どんどん

地図帳にひきこまれていきます。



そしてその答えは

西日本を載せているユーラシアプレートの

下にフィリピン海プレートが

押し込まれた結果

地盤が大きく隆起して

窪川付近で山となり

四万十川はそれを超えることが

できずやむなく西へ向かったのだと

四万十川の無念さを知ります。


そうやってぼくは

他にも同じような

ポイントがないかと地図を眺めます。


そしてもっともっと

「地図帳を深読み」

できる人になりたいと

心ときめかせ

さらにページをめくります。












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